平面の等量等形分割『等辺凹9角形』
―― まえがき ――
1種類の図形を使用して、平面を等量等形分割する方法について解説します.使用する図形を等辺凹9角形と呼ぶことにします.基本図形、作図方法、タイル張り手順、応用作品例を提示します.
―― ギャラリー1 ――
―― ギャラリー2 ――
―― 基本図形 ――
等辺凹9角形の内角と辺は下記の通りとします.
内角:20度、140度、140度、140度、140度、20度、220度、220度、220度
辺:すべて同じ長さ
―― 作図方法 ――
まず正9角形を考えます.
この正9角形の隣り合う4辺を内側に折り返します.
内側に折り返した4辺と残りの5辺で囲まれた図形が等辺凹9角形となります.
―― タイル張り手順1 ――
まず、等辺凹9角形の凸部分を、別の等辺凹9角形の凹部分に組み合わせます.
この時、鋭角頂点を重ねます.
―― タイル張り手順2 ――
手順1の要領で、次々と等辺凹9角形を組み合わせます.
―― タイル張り手順3 ――
等辺凹9角形を18個重ねると、外形が正18角形になります.
―― タイル張り手順4 ――
正18角形の1辺に、ひとつの等辺凹9角形の外側の端の側面を重ねます.
―― タイル張り手順5 ――
手順4で重ねた等辺凹9角形に、更に等辺凹9角形を次々と組み合わせます.
―― タイル張り手順6 ――
2段目に等辺凹9角形を54個組み合わせると、外形が同心円状の正18角形になります.
―― タイル張り手順7 ――
手順6の図形の外側に、更に、等辺凹9角形を組み合わせていきます.
同心円状に、無限にタイル張りを続けることが可能だと思います.(証明は行なっておりません)
(了)
―― あとがき ――
この本は著作権法により保護されています.
また、この本はパブーに於いて公開している電子書籍、エッセイ(数学)『平面の等量等形分割(等辺凹9角形)』を加筆修正したものです.